女将の足跡

令和元年度 おもてなし研修会を開催いたしました

令和元年6月12日(水)総会開催後におもてなし研修会を開催いたしました

参加者38名(於:白壁荘)

講師: 宇田 倭玖子様 (白壁荘 大女将)
演題: 世界農業遺産「山葵」について ”伊豆が育んだ豊かな食を訪ねて”

2018年3月、「山葵の伝統栽培」が世界農業遺産に選ばれました。静岡県内で山葵栽培が伝承され、国内でも有数の生産地となった経緯等についての講演となりました。
県内では静岡市の有東木で山葵栽培が始まり、天城にも伝わりました。山葵の葉が徳川の葵の紋に似ている事や、薬草としても用いられていたため、門外不出の禁制品として扱われていた。天城での栽培でも、苦労を重ね、「畳石式わさび田」を考案し、現在のような安定した栽培が広大な地で行う事ができるようになったそう。

山葵栽培には欠かせない、伊豆半島が育むミネラル豊富な湧き水は、ジオパークそのもので、ジオコンシェルジュを目指すあけぼの会では、知っていて欲しい!と伝えてくださいました。
山葵の成分や、選び方も紹介し、お宿のオリジナル料理として提供している「勘四郎巻」や「ワサビパスタ」の紹介と、山葵の殺菌作用が強いためのワサビパン考案時になかなか発酵せず苦労したそうで、そのことが、殺菌効果の実証となったといった発見談もありました。

お客様へのメニューにも新鮮な魚介とともに山葵を添えるなど、欠かせない食材の山葵への感心も強く、おもてなしのエッセンスとして、今回の講演テーマは生かされる機会となりました

2020-05-15 | Posted in 女将の足跡Comments Closed