女将の足跡

令和5年度事業 秋のおもてなし研修会を開催①

令和5年10月19日<木>に秋のおもてなし研修会を開催いたしました。

講        師:株式会社フードランド 代表取締役社長 中村 健二 氏
テ  ー  マ:SDGs時代のMOTTAINAI戦略とそのシナリオ実例
参加人数:45名

昨年度より静岡県ではガストロノミーツーリズムの推進がされており、県内各地で関連事業、イベントが開催されています。女性部といたしましても、今年度は食をテーマに活動をしております
今回の研修会では、アイディアマンである中村様に、地域の特産物、
既存のものから新しい価値を生み出すヒントを講演いただきました。
 
講師の中村様は大学卒業後、家業である食肉の卸業に従事しながら、地元三ケ日町の課題であった
「廃棄みかん」の商品化に取り組みます。
数々の失敗を繰り返しながらも本業で培った技術を活かし、応用することで、みかんの液状化に成功。「三ケ日青みかんスカッシュ」など、数々の商品開発に貢献しています。


MOTTAINAI戦略から生まれた事例の数々をお話しいただきました。
●みかんの皮に含まれるポリフェノールによる緑内障治療の可能性あるとの研究結果がある。
●とうもろこしの芯からキシリトールを製造。砂糖の代替甘味料として提供されている。
●静岡県と同様にみかんの産地である愛媛県では、みかん搾汁残さから、バイオエタノールを製造する
プラントがあり、技術開発が進められている。

経営環境の急激な変化により宿泊業が抱える課題は尽きません。
捨てられていた物から柔軟な思考と行動力によって新たな価値を作り出し、課題解決の糸口とする。
意識を新たにした研修会となりました。


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左:
輸入牛の軟化技術を応用し、廃棄される摘果みかんを皮ごと、袋ごと、まるごと液状化した「三ケ日みかんピューレ」。この技術はクラウンメロンやシャインマスカットなど、他の食品にも応用されている。
右:ピューレを使った商品の一例「三ケ日青みかんスカッシュ」。中村氏に刺激を受け、地元三ケ日町の地域振興に取り組む組織として立ち上げられた株式会社ブルーレイクプロジェクトと、地元の人気店長坂養蜂場とのコラボレーションにより誕生した商品。

ふじのくにの女将 あけぼの会 事務局                                                                                  ②に続きます

2023-11-16 | Posted in 女将の足跡Comments Closed