女将の足跡
令和4年度事業 宿泊安全対策研修会を行いました ②
講演から引き続き、実習を行います。
②実習:ポリ袋クッキング
ポリ袋で湯銭する調理法の実習を行いました。調理のコツを学び、手元よくある食材を利用したレシピを実践します。
この調理法は発災後、貴重な水や熱源を有効に使える調理法であり、平時の時短調理法でもあります。
災害時は普段食べなれた温かい食べ物があるだけで心が安定し、心身の健康につながります。
☆普段より手元にある材料で実践する ☆ 「高密度ポリエチレン」と表記の 物を使用 ☆加熱で膨張しない様しっかり空気を抜く
☆熱で穴が空かない様、必ずお皿を敷く ☆鍋のふちにポリ袋を掛けない(溶けない様に) ☆使い捨て鍋を備蓄しておくのも一案
熱湯には十分に注意して調理します。
使用後のお湯を再利用して、今回は缶飲料とお宿売店で販売されているお饅頭を温めました(現場にある物を利用する)。
災害時には災害物資として配られるおむすびなどを温めると、温かい食事をとることが出来ます。
【 実習メニュー 】・・・出来上がったものはポリ袋のままいただけば、衛生的で洗い物が出ません
基本のごはん(水を加え、30分以上、浸すのがポイント)
基本のしゃけ
基本のかぼちゃ
乾物のお味噌汁(加熱不要、お湯のみでOK)
ツナトマトスープパスタ
大規模災害では、物流がストップすることが予想され、一週間程度は自活する備えが必要と言われています。
お客さまの安全・安心をあずかるホテル・旅館として、災害時でも出来る限りのおもてなしができるよう
今後も実践的な体験・経験を積み重ね、防災意識、災害時対応力を醸成する活動を続けて参りたいと思います。
ふじのくにの女将 あけぼの会 事務局 ポリ袋クッキング