女将の足跡

令和4年度事業 宿泊安全対策研修会を行いました ①

令和5年3月1日(水) 熱川プリンスホテル カルチャーサロンmizi-culにて行いました。

テーマ:災害食講座  ~ポリ袋クッキング活用術~
①講演:最新の災害食事情
②実習:ポリ袋クッキング
講    師:①一社)日本災害食学会 理 事  守 真弓 様
講    師:②ポリCOOK®︎ 代表 森下 園子 様

昨年9月に発生した台風15号では、静岡県内において土砂災害等により甚大な被害が発生したのは記憶に
新しいことと思います。当組合の会員施設でも営業の存続に関わる被害を被りました。
そこで今回の研修会では、もしもの災害に備える危機管理の一環として、災害時の食をテーマとした講演と
災害食の実習を行いました。罹災を想定した体験、経験をして備える事は、災害時とても有用です。

①講演:最新の災害食事情

  

防災の最新の考え方として「フェーズフリー」、平常時と非常時の境をなくそうと言う考え方があります。
食で言えば平常時でも非常時でも食べられる食品を日頃から使う、食する。「ポリ袋クッキング」はまさに
この考え方にマッチする方法です。

最新の災害食の流れ「フェーズフリー」の3つの工夫
備蓄の工夫:ローリングストック  ⇒平時より消費と備蓄を繰り返し、常時一定の食材を確保します。
食事の工夫:味変  ⇒レシピのアレンジを用意しておく。好物でも毎日では苦痛です。
調理の工夫:ポリ袋調理・水漬けパスタなど  ⇒災害時、普段の食事に近い温かいものが食べられます。

被災宿泊施設の事例
最後に2016年熊本地震における被災宿泊施設の事例を伺いました。罹災後3カ月後の現地聞き取り調査より
得られた情報は具体的で、お宿の災害対策に大変参考になるお話しをしていただきました。

②実習編につづく

ふじのくにの女将 あけぼの会 事務局

2023-05-01 | Posted in 女将の足跡Comments Closed