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春の旅 ~袋井市古刹めぐり~
平成30年3月14日 あけぼの会有志が袋井市の古刹を散策いたしました。
遠州三山の厄除けのお団子で知られる 法多山尊永寺と、ぼたんで有名な 可睡斎の2か所の参拝となりました。
コースは
JR掛川駅 集合
↓ マイクロバスにて移動 (約25分)
法多山尊永寺 参拝 (“法多山”の名称で親しまれています)
袋井市静岡県袋井市豊沢2777 TEL:0538-43-3601
http://www.hattasan.or.jp/
昼食 ごりやくカフェ(法多山尊永寺ない一条庵)
↓ マイクロバスにて移動 (約20分)
秋葉総本殿 可睡斎 参拝
袋井市久能2915-1 TEL:0538-42-2121
http://www.kasuisai.or.jp/
法多山尊永寺では、大谷ご住職様に広い境内をご案内いただきました。
季節の花々やほたる、秋には紅葉といった具合に四季折々、参道を彩るそうです。訪れるたび、違う景色で参拝者をお迎えくださることでしょう。
また、日本の伝統的な意匠や配色の古代裂御守袋(こだいぎれおまもりぶくろ)の柄を思い思いに選び、御守りを授けていただきました。
そして昼食は・・・
通常は曜日限定(サイトにてご確認ください)でオープンしている ごりやくカフェ(法多山一条庵)を特別に利用させていただきました。
ごりやくカフェでは 袋井市の地のものにこだわった食材を丁寧にお料理されていて ぬくもりあるカフェごはんを頂戴しました。
昼食の後は、もちろん 有名な厄除けのお団子もたくさんお土産に買い求めました。
続いて伺ったのは、可睡斎。こちらではちょうど「可睡斎ひなまつり」の開催期間中ということもあり、見事なお雛飾りを拝見しました。
可睡斎では、一年を通してぼたんを見ることができます。花の咲く時期まで大切に温度管理をして、開花させているそうです。
~春の旅~
遠州三山のうち、法多山尊永寺と可睡斎を、ご住職様にご案内していただき、
古刹めぐりをゆっくりと時間をかけて観させていただきました。
大谷ご住職は、四季折々のまつり事を地域の方々とともに企画しておられ、
行事をすすめられている様子は、伝統行事や修行をしながら、
訪れるお客様をもてなす心が生き生きとしていらっしゃり、
改めて、もてなす姿勢を客観的に見つめることができました。
いっぷくいただきました。
静岡県内、西から東 まだまだ見どころがたくさんございます。
百聞は一見に如かず。
また、心の旅をいたしましょう。
白壁荘 女将 宇田 倭玖子
平成30年5月
ふじのくに静岡 ホテル 旅館 女将 あけぼの会 伊豆 天城湯ヶ島 白壁荘
富士山は大きな水瓶
「富士山は大きな水瓶です」というと「そんなバカな」とは言わないまでも「何を言っているんだ」とけげんな顔をされるかもしれません。
富士山は、10万年前に誕生した火山です。もちろんその周囲にたくさんの湖があり、湧水があることはよく知られていて、その意味でも富士山と水は縁が深いわけです。
富士五湖は、山梨県側ですが、富士急行株式会社の創設者である堀内良平によって命名されたそうです。湧泉群として「忍野八海」などもあります。
静岡県側には、大きな湖はありませんが、富士山からの湧水を集めた多くの河川や湧水があります。富士宮と芝川地域には、潤井川と芝川があり、潤井川は湧玉池や富士宮周辺の湧水を集め、芝川は猪之頭湧水を水源として、白糸の滝の水などを集め、駿河湾に注いでいます。もちろん富士川も富士山の西側を回るように富士山からの水を受けて流れ下っています。
富士山の東側に目を向けると、柿田川は狩野川水系の日本で最も短い一級河川ですが、1日百万トンともいわれる大量の湧水を水源とする全国的にもめずらしい川です。
平成27年4月に亡くなられた土隆一静岡大名誉教授は、富士山の世界遺産登録に向けた推薦書の原案を作成した方です。先生は、富士山の環境保全に取り組む市民団体や企業、行政などのネットワーク組織「ふじさんネットワーク」の会長としても尽力され、大の富士山通でした。
その先生のお説に従えば、富士山の周辺の河川の流量、湧水量の総量は、534万トン。平均蒸発散量を降水量の22%と考え、逆算すると、降水量は685万トン/日で、年間降水量は25億トンと計算されるそうです。
富士山全域の降水は、表流水や蒸発する水以外は、ほとんどが地下へしみ込み、伏流水となり、やがて溶岩層の末端の山麓で湧き出ます。
この地下にしみ込んだ水が、どれくらいの期間を経て湧水となって地表に現れるかは、一説には60年間などともいわれました。しかし、土先生は、酸素・水素同位体から、中腹以上の降水は10-15年かかって山ろくにわき出ているとおっしゃっています。
これらの水が、東麓の御殿場市北部から小山町一帯では標高500mあたりを中心に湧き出て、酒匂川から相模湾へ。御殿場市南部の湧水は黄瀬川から駿河湾へと流れ出しています。
富士宮側では、白糸の滝などで、1日に10万トン以上の水が湧き出していて、富士宮浅間大社境内の湧玉池は、西麓最大の湧水量を誇り、かつては1日あたり40万トンもの水が湧き出していましたが、近ごろは1日20万トン程度になっています。これは下流域の市街地を中心に、1日70万トン以上の地下水を汲み上げていることで、地下水圧が減少したためと考えられています。
三島市の楽寿園にある小浜池は、三島溶岩流の末端の一部に位置し、ここもかつては1日20万トンもの湧水量があり、三島湧水群の代表的な湧水として、知られていましたが、現在は水位が下がって、水がなくなってしまうことが多くなっています。しかし、それも地下水のくみ上げによるもので、すぐ近くの柿田川では、今も1日80万トンから120万トンという豊かな水が湧き出しています。
これらの富士山の湧水の源である総貯水量は、1日約500万トン浸透する地下水が、1年365日15年かけて下流部で湧出していると仮定して計算すると、273億75百万トンに達します。これは琵琶湖の275億トンの貯水量にほぼ匹敵するものです。
富士山は単なる山でなくて、「大きな水瓶」であるということを改めて認識します。大変な貴重な資源と言わなければなりません。
ぜひ、遠くから眺める富士もすばらしいのですが、白糸の滝、富士宮浅間大社境内の湧玉池、三島市の楽寿園と源兵衛川、清水町の柿田川などなど、富士山の水をめぐる旅も一興と思います。
静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合 専務理事 府川博明
【関連記事】
富士市からの富士山
9月、秋晴れ。雲の衣を身にまとい雄大な富士の山が、
田子の浦港を見下ろしています。
この付近で、某酒造メーカー様のCMが撮影されました。
ふじのくにしずおかの宿 女将の会事務局
0メートルからの富士登山
女将おすすめの富士登山と信仰にまつわるお話です。
村山古道と呼ばれる、現在の田子の浦港~吉原宿~富士宮浅間神社~
富士山五合目から頂上を目指す登山道があったそうです。
富士信仰の村山の修験者が、富士山へ参拝するために開かれていたそう。
スタートは富士市の鈴川海岸で身を清め、海岸の丸くて平な石を「浅間宮」
(地元の方は親しみを込め“あさまさん”と呼びます)の
富士塚へ、登山の無事を祈願し奉納します。
「浅間宮」から旧東海道へ、そして富士山が左手に見える「左富士神社」などに参拝し、吉原宿を目指します。
吉原宿からは、富士宮浅間神社などを経由し、五合目より富士山頂に進む登山です。
よろしければ、平成25年に実際に登頂した際の映像がございます。
http://fujisan-fujishi.com/0to3776/
(富士市ホテル旅館組合)
ビジネスホテル菊川 鈴木勝子
ふじのくに女将‘Sジャパニーズニョッキ おすいとん
天城ワサビすいとん
天城湯ヶ島 宇田倭玖子(白壁荘)
天城ワサビすいとん
・天城産 生わさび
・天城産 しいたけ (ほか野菜)
山葵は葉・茎・根を刻んだりミキサーにかけたりしたが、青臭くなってしまう。
生山葵をたくさん入れると、固まらないなど試行錯誤した。
すりおろしの山葵は香りもよく彩も良いのですが、お子様が食べやすくするのは大変でした。
アジのすいとん
三津 安田康江(安田屋旅館)ほか三津支部員
アジのすいとん
・新鮮なアジ
・おろし生姜 (ほか野菜)
味噌や生姜を利かせアジの生臭さを消すことに苦労した。
すいとんの硬さにこだわり、柔らかいすいとん生地をつくりました。
焼津風すいとん三種汁(桜エビ・鰹節・茶葉)
焼津 石上智子(鮪の御宿石上)
焼津風すいとん三種汁(桜エビ・鰹節・茶葉)
・焼津大井川港産の桜エビ
・焼津産鰹節
・焼津産やぶ北茶 他(根菜野菜・黒七味)
すいとんの味をなめらかにする為に木綿豆腐を混ぜ
生桜海老の水分をしっかりきると成型しやすい。
茶葉は、すり鉢で粉末にして茶の味を際立たせ
生桜海老と鰹節を入れたことで味に深みと旨みが出た。
釜揚げシラスのすいとん
富士 鈴木勝子(ビジネスホテル菊川)
釜揚げシラスのすいとん
・富士産のしらす(ゆで・干し)
・富士産のやぶ北茶
・こぶ茶 他(旬の野菜)
シラスの白さ引き出すためにちりめんを減らすなどして存在感を持たせた。
やぶ北茶の微粉やこぶ茶で風味を出し、少しのゴマ油を足すことでふんわり滑らかに仕上げた。
木の子の山芋すいとん
静岡 八木 優子(待月楼)
・しいたけ・舞茸・そばの実
・エノキ・なめこ
すいとんは本来小麦粉ですが、火の通りを早くするために白玉粉を使用します。
味の決め手は、しっかりと出汁をとることです。